ペーパーレスが切り拓く次世代の企業

2013年6月5日

書類や資料などを電子化し、紙の利用を削減する「ペーパーレス化」。英国では今年1月、St Helens and Knowsley Teaching Hospitalsが、国営医療サービス(NHS)が運営する信託病院としては、英国初の「ペーパーレス病院」になったことが報道されました。同病院が ペーパーレスでの運用を開始したのは約1年前。これまで紙で管理していた計50万のカルテの電子化と、電子文書管理システムの導入により様々なメリットを 得たことを発表しています。例えば、医師の自宅など、リモートから電子カルテにアクセスしたり、同じデータを複数の場所から同時に確認できるようになった ことで、業務の効率化に成功したそうです。紙カルテのスキャニングや、電子カルテの管理システムの構築などにかかった費用は3年間で120万ポンドです が、ペーパレス化により、今後5年間で計320万ポンドのコスト削減が見込まれています。

紙のように曲がる極薄タブレット

今年1月、カナダ・オンタリオ州のクイーンズ大学がフレキシブルディスプレイ技術を用いて開発したタブレット、PaperTabを発表し、話題になりました。

今年1月、カナダ・オンタリオ州のクイーンズ大学がフレキシブルディスプレイ技術を用いて開発したタブレット、PaperTabを発表し、話題になりました。

ペーパレス化の発展に大きく貢献したのが、ページめくり機能や見やすい高解像度ディスプレイなど、紙のような感覚で操作ができるタブレットの普及。最近で は、このタブレットの「素材」を紙に近づけるための技術に注目が寄せられています。フレキシブルディスプレイ(もしくはローラブルディスプレイ)という技 術で、紙のようにまるめられる、やわらかい素材でできていることからそう呼ばれています。現在主流になっているガラス素材を用いたディスプレイに対して、 フレキシブルディスプレイはプラスチックを採用しているため、薄くて軽く、持ち運びに便利な上、高い耐久性を実現します。今年5月13日には、ソニーが独 自の技術を用いたフレキシブル電子ペーパーを採用した「電子ペーパー」端末を発表しました。A4サイズの同端末は文書を読んだり、画面に付属のペンを使っ てメモを書き込みPDF形式で保存することが可能です。ソニーは今年中の商品化を目指すと発表しています。また、サムスンやノキアも「曲がる携帯端末」の 商品化に関する計画を発表しており、フレキシブルディスプレイへの注目が高まっています。

会議のペーパーレス化でリアルタイム経営を実現

技術の発展に伴い、様々なペーパーレスソリューションが登場していますが、多くの企業や組織が取組んでいるのが会議のペーパレス化です。例えば、遠隔会議 時に、ウェブ会議システム上の資料共有・編集機能を利用することで、参加者は資料の閲覧および編集、メモの書き込みを電子的に行うことができます。また遠 隔会議に限らず、ペーパレス会議ソフトの導入により、ひとつのシステムで資料の事前配布や同時編集、議事の作成・管理、過去の会議資料の検索・閲覧などを 行うことで情報管理の省力化や、セキュリティ強化に取り組む企業も増えています。ペーパレスにすることで会議開始直前までデータや情報の追加・更新ができ るため、最新情報を反映した会議が実施でき、正にリアルタイム経営を目指す企業の会議のあり方のひとつになり得ます。

近い将来、紙のないオフィスが実現する、とまでいわれている昨今、ペーパレス化は世界中の企業や組織において重要な課題になっています。弊社では、ペーパ レス会議システムの導入を始め、保管スペースの削減やコスト低滅、業務効率の向上、環境への配慮など、目的に応じて様々な形のペーパーレス化をご支援いた します。

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