ティーンエイジャーとスマートフォン

2017年9月11日

デジタルネイティブの先端であるティーンエイジャーは、モバイルネイティブとも言えます。フィーチャーフォンが市場から消えているに等しいとも言える状況下、スマートフォンを購入する者の年齢が低下しています。ティーンエイジャーの間では、今やスマートフォンが、彼らのライフスタイルに欠かせないものとなっていると言えます。

以下のグラフは、アメリカのティーンエイジャーが「スマートフォン無しで生活できると思う時間」について、調査を行った結果を表したものです。今日、9割近くのティーンエイジャーが、スマートフォンを所持していることが分かると共に、全体の半数以上が、スマートフォン無しで生活できる期間を1日未満と回答しており、スマートフォンが、彼らの日常生活に大きく浸透していることが分かります。特にこの傾向は、男性よりも女性で、顕著に現れています。

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ティーンエイジャーのスマートフォン利用用途としては、ストリーミングビデオの視聴や、SNSを通じたコミュニケーション活動というものが想像されますが、それ以外にも、彼らが特に頻繁に利用する機能の一つとして、カメラがあります。これは、InstagramやSnapchatといった、画像や動画を中心にコミュニケーションが行われるプラットフォームが、ティーンエイジャーのソーシャルインタラクションの中心となっている現れと考えられます。

以下の表にあるように、19歳以上の年齢では、Facebookのアカウント所持率が他ソーシャルメディアに比べて高くなっていますが、13-18歳の年齢層においては、InstagramとSnapchatのアカウント所持率が一番高くなっています。この年齢層においては、InstagramやSnapchatを利用するためにカメラの利用率が高いことも理解できます。

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画像、動画中心のプラットフォームの出現により、テキストメッセージを通じたコミュニケーションから、画像や動画を中心にしたよりリッチなコミュニケーションへと進む傾向にあり、メッセージのやりとりもこれらのアプリケーション上で行われる傾向が強くなっていると言えます。