業務におけるCopilot入門

2025年6月27日

本日は最近よく耳にするCopilotについて、利用例を踏まえ簡単にご紹介します。

Copilotは、Microsoft 365の一部として提供されるAIアシスタントで、名前の通り「共同操縦者」を意味し、皆様の日々の業務をサポートします。

Copilotは「自動操縦(Autopilot)」ではなく、人間の業務をサポートするために存在し、業務を完全に代行するものではありません。OutlookやTeams、Excelなどの Microsoft 365の各種アプリケーション内で利用でき、メールの内容の要約や返信のドラフト作成、会議のスケジュール管理や議事録の作成、文書の作成や編集サポート、データの分析やグラフの作成、プレゼンテーションの作成など、業務効率化や生産性の向上を支援します。

Copilotを利用するためには、Microsoft 365が導入されていることが前提となります。無料版のCopilotは、インターネット情報のみへのアクセスに限定されており、ビジネスデータへのアクセスはできませんが、有料版の企業向け「Copilot for Business」は、自社のビジネスデータとインターネット情報の両方にアクセスが可能で、企業内のデータと外部の情報を組み合わせて、より高度な分析や意思決定が可能になります。

各アプリケーションにおけるCopilot for Business の利用例:

  • ビジネスチャット(Biz chat): 会話の要約や情報の抽出、ブレインストーミングなどをチャット形式で行うことができます。
  • Outlook:  メールの整理や要約、返信のドラフト作成支援や、作成したメール文章の文法修正などを行うことができます。
  • Teams:  会議のスケジュール管理や議事録の作成をサポートします。会議の要点を自動的にまとめる機能もあります。
  • Word:  文書の作成や編集を支援します。文法チェックや文章スタイルの提案を行うことができます。
  • Excel:  データの分析やグラフの作成をサポートします。複雑な計算式の作成も簡単に行うことができます。
  • PowerPoint: スライドのデザインや内容の提案など、プレゼンテーションの作成を支援します。

AIを利用するにあたっての注意点:
AIを利用する際には、データのプライバシーとセキュリティに十分注意する必要があります。特に、個人情報や機密情報を扱う場合は、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。Copilot for Businessでは、企業データはユーザーの許可なしに外部に流出することはなく、また、AIの学習に使用されることもありません。

AIの判断や提案はあくまで補助的なものであり、最終的な意思決定は人間が行うべきであり、AIの結果を盲信せず、回答結果の索引をダブルチェックするなど、常に批判的な視点を持って活用することが求められます。

ご質問、ご相談事項等ございましたら、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。