シリコンバレー
2025年6月30日
多くのIT企業が集結するシリコンバレーは、カリフォルニア州サンノゼ市から北西にかけた約 50-60kmほどの一帯を指す。イノベーションの地とも呼ばれるこのシリコンバレーには、世界的に名だたる大学があり、ベンチャーキャピタルも集結し、古くはヒューレットパッカードを始め、インテル、サンマイクロシステムズ、シスコ、アップル、オラクルなど名だたるIT企業がこの地で創業し、ビジネスを拡大してきた。その後、インターネットの普及とともに、Google、Yahoo!、eBay、PayPalなど、次いでFacebookやLinkedInなどのソーシャルメディア企業もこの地に縁のある企業がビジネスを拡大した。現在は、SalesForceやInstagramなどがあるサンフランシスコも含み、約100kmほどの範囲をシリコンバレーと言うこともある。
このシリコンバレーを支える一つの大きな要因として、スタンフォード大学がある。各大学評価ランキングでトップクラスのスタンフォード大学はまさしくシリコンバレー内に位置し、その在校生や卒業生により、上記のヒューレットパッカード、サンマイクロシステムズ、シス コ、Google、Yahoo!、Instagram、PayPal、LinkedInの他にも、Nvidia、VMWare、Snapchat、GAP、Nike、Tesla、NetFlix、DoorDashなど数多くのスタートアップがある。余談だが、スタンフォード大学の在校生もしくは卒業生はオリンピックでの活躍も目覚ましく、今まで335個ものメダルを獲得している。
また位置的にはシリコンバレーとは言えないかも知れないが、サンフランシスコから数十分の距離にあるカリフォルニア大学バークレー校も、US News Best Computer Sciences 2024で、スタンフォード大学と並んでランク第1位、US News Best Business School 2024でもランク第1位になるなど、 各方面での評価ランキングが高い。こちらは、多くのノーベル賞受賞者を輩出していることでも有名で、今までに教授陣および卒業者を合わせて83名がノーベル賞を受賞している。
現在のシリコンバレーを見ると、アメリカのみならず世界各国から自動車関連の研究、開発センターも集まってきている。さらに、TeslaやLucidなどの電気自動車、WaymoやNuroなどの自律運転車、さらには、不注意運転を予測、防止、撲滅するのに役立つ、リアルタイムのAI搭載ドライバー安全プラットフォームのNautoといった自動車関連のスタートアップも数多くある。
また、シリコンバレーにイノベーション企業が集結している一番の理由は、温暖な天候にあるという言説もある。年間を通して暑すぎも寒すぎもせず、降水量もそれほど多くないという恵まれた気候の地世界を見てもそれほどないだろう。