英国無料Wi-Fiスポット最新情報
2012年10月1日
英国では最近、デパートやスーパーなど、様々な小売店が店内で無料Wi-Fiの提供を始めています。スマートフォンなどから無料でインターネットにアクセ スできるようにすることで、顧客はウェブ上に掲載されている商品情報やレビュー、他店の価格との比較を商品選びに役立てたり、店内に在庫がなくても、その 場でオンライン購入することができます。こういった店舗が提供しているWi-Fiのプロバイダも、プロモーションを兼ねた無料Wi-Fiサービスを開始す るなど、英国では今、Wi-Fiホットスポットが急増しています。そこで本コラムは、ロンドンおよび英国における無料Wi-Fiスポットの最新情報をご紹 介します。
Debenhams
デパートのDebenhamsは2012年6月から全国167店舗で無料Wi-Fiサービスを開始しました。狙いは、同社のアプリと無料Wi-Fiとの連携。例えば、無料Wi-Fiに接続後、アプリを使って商品のバーコードをスキャンすると、その商品の色やサイズの展開、さらには在庫状況も確認でき、店内に在庫がない場合も、同アプリから注文することが可能。
Debenhamsは無料Wi-Fi導入により、「人々のショッピングの仕方が変わる」と発表しています。
実際に取材しました!
利用方法:Debenhamsに入店後、Wi-Fiに接続し、ブラウザからアカウントを作成。
対象エリア:全国
Debenhams Oxford Street店の入り口。入店後、時間はかかったもののなんとかWi-Fiに接続。
気になる商品を発見。
早速Debenhamsアプリを起動。
スキャナー機能でバーコードやQRコードを読み込むと・・・
商品の情報が表示され、レビューなどがチェックできる。
バーコード・QRコードはマニュアルで入力することも可能。
John Lewis
John Lewisは、2012年1月から英国のデパートとしては初の無料Wi-Fiを導入。同社の調査によると、John Lewisで商品を購入した人のうち、6割が事前に同社のウェブサイトで商品をチェックしているそうです。
そこでJohn Lewisは、店内でも自宅と同じように商品の検索や比較ができるよう、無料Wi-Fiサービスを開始したほか、モバイルアプリもリリースしました。
実際に取材しました!
利用方法:John Lewisに入店後、Wi-Fiに接続し、ブラウザからアカウントを作成。
対象エリア:全国
John Lewis Oxford Street店にて。入店するとすぐにWi-Fi電波をキャッチ。
ネットワークを「John-Lewis-WiFi」に設定し、ブラウザを開くとメールアドレス入力画面が表示される。
次の画面で名前や電話番号などを入力し、ようやく登録が完了。
John Lewisアプリのスクリーンショット。同アプリは商品情報がチェックできるほかバーコードスキャナーや店舗検索機能が付いている。
Tesco
大手スーパーマーケットのTescoは、2011年12月より全国のTesco Extraで、無料Wi-Fiサービスを始めました。
対象は無料ポイントカード「クラブカード(Clubcard)」の会員ですが、非会員でもトライアルとして15分間利用することができます。
クラブカード会員は店内で自分のアカウントにアクセスし、ポイントをチェックしたり、Eバウチャーを取得しその場で利用することが可能です。
利用方法:Tesco Extraに入店後「Tesco Wifi」に接続、ブラウザを開くと設定方法が表示されます。初めて利用する際はクラブカード番号と郵便番号の入力が必要です。クラブカードの申し込みはこちらから。
対象エリア:全国
Tescoアプリのスクリーンショット。
Tesco店内のWi-Fiを利用し、Eバウチャーを取得することができる。
Marks and Spencer
スーパーマーケットのMarks and Spencerは2013年5月から全国で無料Wi-Fiを提供することを発表しました。
それに向けて、まずは先月オープンしたCheshire Oaks店にトライアルとして無料Wi-Fiを導入。
同支店は世界で2番目に大きいMarks and Spencerで、Wi-Fiサービス以外にも大画面ディスプレイやiPadを活用したカスタマーサービスなど「ハイテクなショッピング」が楽しめるといわれています。
利用方法:入店後、Wi-Fiに接続し、ブラウザからアカウントを作成。
対象エリア:Cheshire Oaks店(2013年5月に全国で展開予定)
Cheshire Oaks店では、店内にデジタルカタログが設置されており、自由に商品を注文できる。
Marks and SpencerアプリのM&s Live機能を使って対象広告にカメラをかざすと、Marks and Spencerのコマーシャルなどの動画が見られる。
O2
大手通信事業者のO2は、ロンドンオリンピック・パラリンピック開催に合わせて今年7月末からロンドンの中心部で無料Wi-Fiの提供を開始しました。同サービスはO2のユーザに限らず、誰もが利用可能です。O2はCostaやマクドナルドなどが店内で提供している無料Wi-Fiのプロバイダでもあり、ビジネス向けWi-Fiサービスのプロモーションも兼ねて、同サービスを始めました。O2は今後も無料Wi-Fiスポットを増やしていく予定で、2013年には全国で14,000のホットスポットを設けることを発表しています。
利用方法:O2のウェブサイトでアカウントを作成。O2のWi-Fi電波が受信可能なエリアでiネットワークを「O2 Wifi」に設定し、ブラウザを開くと設定方法が表示されます。
対象エリア:ロンドンのウエストエンド(上記マップ参照)。その他、飲食店内などのホットスポット検索はこちらから。
Virgin Media
ロンドンオリンピック・パラリンピック期間中、ロンドンの地下鉄主要駅で無料Wi-Fiサービスを実施したVirgin Media。大会終了後からは有料(Virgin Mediaユーザは無料)になりましたが、交通情報のみ無料でアクセスすること可能です。現在対象となっているのは41駅、年末までに120駅で利用可能になるとVirgin Mediaは発表しています。
利用方法:対象駅で「Virgin WiFi」に接続。ブラウザを開き、表示された画面上にメールアドレスを入力すると、登録が完了し、Wi-Fiが利用できるようになります。
対象エリア:対象駅の情報はこちらから。