クラウドプラットフォーム

2020年6月30日

世界的に多くの企業がすでにクラウドの利点を活用しているのに加え、中小企業からのクラウド投資も増えており、その市場規模は、パブリッククラウドサービス市場に関するGartnerの予測によると、2020年は前年の2,278億USドルから17%増の2,664億USドルに達する見込みとなっている。
世界における昨年末のクラウドインフラストラクチャーサービスプロバイダーのマーケットシェアは次グラフのとおりで、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft AzureおよびGoogle Cloud Platform (GCP)がトップ3となっている。

市場にいち早く参入したAWSは継続して高いマーケットシェアとなっているが、各社の成長率を見ると、Gartnerによる2017年から2018年への売上成長率 (黄色の折れ線グラフ)をあらわした下記グラフにあるとおり、MS AzureとGCPが60%台と、AWSの26.8%を大幅に上回る高い成長を遂げている。

3社におけるクラウドサービスの特徴は三者三様だ。
例えば、WindowsやOracle等の商用ライセンスに対応し、サポートを広く受けられるのは、AWSだし、G Suite(Google Apps) を既に利用している企業であれば、サーバー管理者のアカウントと G Suite(Google Apps) のユーザー管理を連携することができる、GCPを選ぶのがベターだろう。
クラウドサービスを選択の際には、自社のニーズに適応する各社サービスの中身を良く検討し最適なプラットフォームを選ぶことが重要だ。

一方、世界におけるパブリッククラウドサービス売上予測を表した次のグラフにあるとおり、SaaSは引き続き最大の市場セグメントであり、サブスクリプションベースのソフトウェア利用の拡大により2020年は1,160億ドルに成長すると予測されている。2番目に大きい市場セグメントは、2020年に500億ドルに達すると見られるIaaSである。この成長は、従来のデータセン
ターが満たすことができないインフラストラクチャーを必要とする現代のアプリケーションとワークロードの要求に起因していると考えられる。