ロボットに任せられる業務とは

2021年1月20日

コンピューターによる業務処理の本格化から半世紀以上を経た現在、業務システムへのデータ入力や照合、集計作業などのルーティンワークの効率向上を実現するRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の活用が注目されています。
• 多くのビジネスパーソンが、比較的単純な反復作業に1日の4分の1の時間を費やしている
• それらを自動化すれば、年間で一人あたり6〜9週間分の労力を節約することとなる
少し大袈裟にも見えますが、皆様の日々の業務実態と照らし合わせるといかがでしょうか。例えば、受領した請求書の会計システムへの入力や送られてくる報告書類のとりまとめ、自身の経費精算手続きなど、「ルールや手順に沿って」黙々とこなす作業が思いのほか多いことに気付くのではないでしょうか。

テクノロジーが著しく進化する昨今、「ルールや手順に沿って繰り返す定型作業」こそ自動化の対象であり、絶大な効果が見込まれることから、今回はRPAのメリットや動向をお伝えいたします。
皆様にとって、少しでも有益な情報となりましたら幸いです。
1. 自動化のメリットと動向
市場で期待と注目が集まっているRPAを活用すれば、ソフトウェアロボットが人間に代わり、圧倒的な業務スピードで、正確かつ疲弊せずに24時間365日ルーティンワークをこなしてくれます。RPAを利用することで、より高速で正確な処理を実現可能です。

例えば昨年、新型コロナ対策として日本で実施された地方自治体による10万円の特別定額給付金の受付事務処理をAI-OCRやRPAの技術でデジタル化し、手作業に比べ処理時間が10分の1に削減された事例があります。業務処理の過程で発生する手作業や複数アプリケーション間でのデータ移動は、処理遅延やデータ品質の低下を招く要因となり、対応の遅延、後続処理でのアイドルタイムの発生、顧客サポート品質の低下といった事象が発生し企業活動に影響を与える可能性があります。

しかしRPAでは、ソフトウェアロボット(以下ロボット)が不眠不休で高速且つ正確に処理を行うため、業務処理時間を大幅に短縮できます。競争優位を追求する企業にとって、スピードと正確性の向上は非常に重要な要素だと言えるのではないでしょうか。

RPA活用の利点の1つは、社員のモチベーションや創造性向上にもあると言えます。ロボットが稼働する傍ら、ビジネスパーソンは付加価値の高いクリエイティブな活動に割く時間を創出でき、その結果、仕事に対するモチベーションや満足度の向上などの相乗効果が期待できます。また、自動化された業務は透明性が高く属人性を排除できる為、異動の際の業務引継ぎも効率化できます。

冒頭に示した箇条書き部分はForbes からの引用の要約になりますが、同書では、労力の節約に加え、Fortune 500の企業においては 400 万ドルを削減することができると記しています。創出された時間やコストは、キャリア形成や個人の成長機会に投資することができ、人間ならではの活動に集中できるようになります。現在、そして将来の競争力を高めるには、RPAによる自動化は自然な流れとして浸透しています。

業務処理の自動化により、コスト削減が実現し、変化した雇用のニーズに適合する企業の成長に貢献可能な人材の採用も促進できます。また、RPAの導入によりルーティンワークや煩わしい作業を削減する取り組みは、優秀な人材の採用にも寄与すると言えるでしょう。

※下記リンクよりRPAについて3分の説明動画をぜひご覧ください。

RPAご紹介動画

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2. RPA導入におけるNewton ITの優位性
弊社では2020年にNTTグループのDOCOMO Europe Ltdと販売代理店契約を締結し、人手不足や属人化の解消や業務の効率化を支援するWinActor®の販売及び構築サービスを開始しており、弊社はDOCOMO Europe Ltdとの連携により、的確なコンサルテーションと高品質な構築、運用保守サービスを提供してまいります。

弊社は、在欧日系企業向けの基幹業務システム構築をERP、カスタム開発の両面から支援しており、幅広い業種でのシステム構築経験を有しており、欧州事情を踏まえたコンサルティング、システム構築をバイリンガルスタッフがお手伝いいたします。

また、WinActor®の販売開始以来、欧州に拠点を持つ日系企業の皆様へウェビナーや個別相談会の実施などを通じ、海外拠点でも攻めのIT投資を実行されている企業様への導入を推進しております。

WinActor®はNTT研究所で開発された日本製RPAソリューションで、PC1台から短期間で導入が可能な日本を代表するRPAツールです。2020年5月末現在、日本国内RPAソフトウェア市場シェアの首位を占め、約5,000社で利用されております。

※WinActor®はNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。

3.終わりに

本ニュースレターでは、改めてRPAの概要についてメリットや動向等も含めてお伝えいたしました。最後までお読みいただきありがとうございました。2月も引き続きRPAをテーマにした第二弾を導入事例編として、WinActor®導入事例動画のご案内と共にお届けする予定です。動画を視聴いただくことで、具体的な活用事例や導入成功のヒント、RPA導入プロジェクトの開始から完了までをご理解いただけるとかと存じます。

引き続き、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。