どこまで自動化できる？「RPA」

2021年1月25日

先月、RPA（ロボティクス・プロセス・オートメーション）導入のメリットや動向について紹介させていただきました。今回は、導入プロジェクトや効果をより具体的にご説明いたしたく、実際に導入に成功した事例の紹介動画の概要と視聴のためのリンクをお知らせいたします。
更に「これが自動化できるんですか？」とご質問を頂戴することの多い自動化業務を部署ごとにご紹介し、最後に無料相談会の開催についてご案内いたします。
皆様にとって、少しでも有益な情報となりますと幸いです。

1. 導入成功のポイント
RPAは設定されたシナリオに従い、正確かつ迅速に24時間365日業務を実行することができますが、ロボットに仕事を任せる前に適切な基準に基づいた対象業務の選定と、ルールに沿った運用を推進するための内部体制の維持・強化が重要です。例えば、代表者を集めた勉強会を実施し、その後自動化したい業務の洗い出しをブレンストーミングの様に行うなど、RPA化できる業務の選定を行うなかで従業員のエンゲージメントを高め、体制強化を図ることができます。また、導入効果の高さも重要ですが、展開初期段階においては、比較的導入が容易で組織運営への影響が軽微な業務から試行的にRPA導入を進めていくことが有効です。
2. 業界別・導入事例紹介
組織を整備し、RPAによる業務自動化を生産年齢人口の減少による人材不足に備えた一手として捉え、労働生産性向上のための投資と位置付けてプロジェクトを実行し、成功裡に導入を終えられた企業をご紹介いたします。
■1000時間弱の時間削減を実現！医療の質を向上させるサービスをご紹介（奈良県総合医療センター様）
※リンクをクリックすると、NTT DOCOMO,INC.が運営する「ビジどこ」チャンネルへ遷移します。

■作業時間が4分の1に！業務を効率化し、受注量が20%向上したサービスをご紹介　WinActor導入事例（下関農業協同組合様）
※リンクをクリックすると、NTT DOCOMO,INC.が運営する「ビジどこ」チャンネルへ遷移します。

■RPAで動き出す社員－WinActorの全社展開と管理統制（株式会社メタルワン様）
※リンクをクリックすると、NTT DATAが運営する「NTTDATA PR」チャンネルへ遷移します。

3. あるある事例
＜システム化を諦めていた業務をRPAで低コストに自動化＞
業務のシステム化を検討する段階では、ROI （リターン・オン・インベストメント）が投資判断の１つの要素になりますが、複数のシステム間を連携したり、多くのExcelファイルの組み合わせで処理を行っている業務のシステム化は、従来型の開発方法を前提にした場合、システム化の対象とならないこと多かくありました。しかし、RPAは反復作業を自動化するツールであるため、これまで手作業で対応するしかできなかった、いわばシステム化を諦めていた業務時間を削減できるソフトウェアとして注目を集めています。
弊社が提供するRPAソフトウェア「WinActor®」で実現できることを具体的にイメージしていただける「RPAのあるある事例」部署別にご紹介します。
（１）人事・総務
• 定期的なメールでの周知・回覧業務のうち、定型文をもとにしたメール文案のドラフト、宛先リストを用いた添付ファイルの整理、メールドラフトへの添付作業を自動化
• 指定フォルダに新たなユーザーが追加されるとソフトが起動し、自動で給与システムに情報を転記
• 勤怠管理システムから長時間残業者を検索してリスト化
• 新入社員や中途社員の入社時、社内PCの初期設定や既定アプリのインストール自動化
（２）経営企画
• 経営関連数値の定期集計業務として、会計ソフトの残高試算表と各グループ会社から送られてくる決算報告書を突合し、正式決算書作成を支援
（３）営業
• OCRを活用し、発注データを受注システムに登録
• 交通費の領収書データを所定のフォルダに保存することで、経費精算システムに対象データを自動登録
• 得意先からFAXや郵送で受領した証憑をクラウド上の共有フォルダに保存することで、後続処理が起動し、OCR変換、基幹システムへの登録、返信書類の返送（格納）までの一連のプロセスを自動実行
• 営業活動情報集計と、指定時間でのメール配信の実施
• 受注伝票ファイルを読み取り、自動的に基幹システムに入力
（４）経理
• 顧客から送られてくる発注書をOCRで読み込み、受発注システムへの入力から注文番号の発行業務までを実行
• 送付必要書類を共有フォルダへ保存し自動でメール送信
• 請求書や領収書の電子データから支払伝票として計上金額を自動で取得し、会計システムへ入力
（５）マーケティング
• 外部提供データをサイトからダウンロードし、パワーポイントとやエクセルでグラフを作成、定型レポートフォーマットへの成形までを自動化
• インターネット上の自社製品に寄せられる口コミ情報を定期的に自動収集し共有フォルダに保存
• Eコマースなど販売代理店サイト上にある競合製品価格情報を自動収集し共有フォルダに保存
• 用意された原稿をSNS等に自動投稿し、経過観測データの収集も自動的に実行し保存
（６）生産管理
• 生産ラインの稼働日報データを共通データに転記し見える化

4. DOCOMO Europe協力・RPAよろず相談会を開催
これまでRPAについて情報を提供してまいりましたが、弊社では、豊富なWinActor®導入実績を持つNTTドコモの英国法人であるDOCOMO Europe Ltd.に協力いただき、日本国内RPA市場において第一位のシェアを獲得しているWinActor®の導入無料相談会を開催いたします。
※WinActor®はNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
相談会では「RPAについて知っているが、自社の業務に適用できるのかよく分からない」、「毎月多くの定型処理を手作業で行っているが、自動化できるのか聞いてみたい」等、日頃業務に携わる中で気になっていたことや、改善のご要望などを伺い、RPAを用いた解決策についてご説明できればと存じます。RPA活用ご検討の一助としていただければ幸甚です。相談会の開催案内は別途配信いたしますので、指定のフォームより情報を入力の上お申し込みをいただけますと幸いです。
引き続き、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。