深刻化する半導体不足の影響と対策

2022年1月29日

 2021年上半期頃より発生している半導体不足の影響が深刻化しております。半導体は現代利用されているほぼ全ての電子機器に搭載されており、各業界が予想を遥かに超えた大打撃を受けております。例えば、米アップル社においては、最新スマートフォンiPhone13の減産を余儀なくされ、この状況が、同社の昨年利益を約60億USドル(約6,815億円)押し下げたとも報告されております。

 弊社が取り扱いをしておりますICT関連機器においても、供給が需要に追い付いておらず、大幅な納期遅延が発生している現状がございます。具体例として、案件によっては、ご注文日からの納品が、ラップトップは約2か月後、サーバは約4か月後、ネットワーク機器は約半年後という状況となっております。

 半導体不足が深刻化している背景といたしましては、新型コロナウイルス蔓延により、一時的に半導体工場が閉所されていたこと、在宅ワークが急速に普及したことによる各種電子機器需要の急増等がございます。半導体不足の影響が解消される見通し等も確立されておらず、今後もしばらくの間は、製品の納入が希望納期に間に合わないといった状況が発生すると推察されております。

 欧州に拠点を持つ日系企業の皆様におかれましては、年度の切替である3月、4月頃に人事異動などの体制変更等を検討されているご状況ではないでしょうか。新年度より英国・欧州へ赴任される駐在員様へのラップトップやスマートフォン等、ICT関連機器のご調達、また社内システムの更改等をご検討の場合は、今から早めにご準備いただくことで、納期遅延に備えることができ、スムーズな新年度の開始に繋がります。

 また、事業活動の継続や業務効率化を図るには必要な設備投資を行うことも、非常に重要です。その中でも、社内基盤システムであるサーバやストレージのクラウド化は、この先いつまで続くのか不透明な半導体不足の影響を回避するために有効な対策の一つです。クラウド化のメリットはこれだけに限らず、リソースの追加や削除が容易に行える柔軟性、システム運用・管理に関する負荷軽減等、多岐にわたります。

 Newton Information Technology Ltd.では、お客様のご要望に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドソリューション等、幅広い製品を提供しておりますので、お気軽にお問合せください。