AIの活用
2026年2月17日
20世紀後半、インターネットが第三次産業革命をもたらしたと言われるが、そのわずか数10年後の現代は、AIによる第四次産業革命が始まったとも言われている。企業はますますAIファーストの運用モデルを採用し、単純な自動化にとどまらず、中核的な意思決定やワークフローに AIを組み込んでいる。マッキンゼーによると、2026年初頭の時点でアメリカ合衆国の企業の88%が少なくとも1つの業務機能でAIを活用していると言われている。また、主な地域別に見ると、2023年および2024年の世界の企業におけるAIの導入率を表した以下のグラフにあるとおり、アメリカでの利用度が一番高く、次いでヨーロッパとなっているが、アジアパシフィックでの利用はまだ若干低い。

(マッキンゼーのデータを元に作成)
AIの導入はインターネットやPCの導入が進んだ速度よりも格段に速く、企業の92%がAI投資の増加を計画しており、ここでもアメリカは民間AI投資において世界をリードしている。業界別に見ると、IT、専門サービス、金融業界がAI導入をリードしている。AIの利用法としては、ワークフローの自動化、ソフトウェア企業でのコード生成やデバッグ、カスタマーサポートにおける定型的な問い合わせを処理できる24時間365日対応のAIチャットボットおよび仮想エージェントの導入によるカスタマーサービス、通常業務でのアイデア創出、センサーデータの分析による機器の故障の事前予測、市場動向予測、在庫レベルの最適化および需要予測と在庫管理などがある。
また、生成AIへの導入も急速に進んでおり、企業の54%が営業コンテンツ作成に、57%が顧客調査に活用しているというデータもある。さらに、自律型AIエージェントの導入により、複数ステップの自動タスクの実行も可能となってきている。AIの導入は大企業で最も高く、2024年のMITのレポートでは、従業員10,000人以上の企業では60%以上がAIを活用しているのに対し、従業員5,000人以上10,000人未満の企業では50%にとどまっているが、中小企業におけるAIの利用は2023年以降2倍以上に増加しており、中小企業でもその活用が進んでいる。
このように、AIの活用により従業員のスキルギャップが埋められ、業務効率が大幅に改善していくことが想像できるが、その実装のベストプラクティスとして、具体的なビジネス目標と整合させ、明確なKPIを定義すること、低リスクのパイロットから開始し、段階的な導入を進めることなどが推奨されている。
